自由の構造

ランディ・E・バーネット著「自由の構造」を読了。今回から少し内容の把握できる書評にしたい。
第1章でバーネットは、自然権自然法の区別について触れる。第2章から第4章でバーネットは、ハイエクと同じアプローチを用い、知識は分散しており局所的であることを述べる*1。これを理由として分散的な秩序の形成を擁護する。また管轄権*2も正当化される。管轄権の移動は合意が必要であることも明らかにする。さらにこれらの議論をふまえて、正義を「個人及び諸団体の権利を尊重することである」と定義する。
精密な議論を積み重ねているのが印象的。

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*1:自分のことは自分が一番わかる

*2:所有権と同義ととらえてよいと思う