2013-01-01から1年間の記事一覧

『階級「断絶」社会アメリカ』を読む、その3

第III部 それがなぜ問題なのか マレーは建国の父たちが唱えた「小さい政府」の考えに戻らなければならないという 今までのテータをもとに、マレーは小さい政府を支持する。第14章 アメリカ社会の選択的崩壊 アメリカにはかつて相互扶助のコミュニティがあっ…

『階級「断絶」社会アメリカ』を読む、その2

第II部 新下層階級の形成 労働者階級の中に新しい集団が形成されてきている。今までは人種による経済格差が強調されていたが、白人に限定しても新しい下層階級が形成されてきている。この集団はアメリカの伝統的規範からははずれてきている。 日本では人種に…

『階級「断絶」社会アメリカ』を読む、その1

階級「断絶」社会アメリカ、本書は「ベルカーブ」で有名なチャールズ・マレーによるものであり、集大成でもある。アメリカの現状を分析したものであるが、日本の現状を考える上でも極めて有効な本であると思われる。 まとまりごとに簡単に要約し、明確にする…