2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

受け皿

最近、リバタリアンの世界を考える上で気になる問題に出くわした。もちろん、現在の社会でも大きな問題になっている*1。それは、刑務所が障害者や立場の弱い外国人、一部の高齢者の受け皿になっているという事実だ。書籍としては、 犯罪不安社会 浜井浩一、…

自己責任はどこまで成立するか

保険や年金をどうするかは、リバタリアンと福祉国家論者で最も意見が分かれるテーマに違いない。個人的には、民営化した方が効率がよいというリバタリアンの意見を支持している。ただし、生保・損保の不払い問題をみても競争が不十分な市場では問題が起こる…

リバタリアンな質問

こちらがちょっとした盛り上がりのよう。あえてリバタリアンとして分類すると、社会契約を重視する立場からの質問のようである。コメントしている人たちは、わかっているのにわざと皮肉な質問をしているように受け止めている人が多いようだ。ただ、福祉を重…

錦の御旗

世論を動かすには錦の御旗が必要だ。しかし、本当に錦なのだろうか。 最近は下火だが、一時「少年犯罪の増加」が錦の御旗になっていた。今の少年はすぐキレる、とんでもないとされていた。裏返すと昔はよかったと言いたいのである。確かにとんでもない少年犯…

誘惑される意志

ジョージ・エインズリー著 山形浩生訳経済学の大切な前提に「人間は合理的な判断を下す」という考え方がある。しかし、宝くじのように期待値から判断すれば購入するはずのないものについつい手が出てしまう人がいるのも事実である。また、長期的な視点からす…