都市の本質は情報・ミームなのか

設備だけあってもうまく行かないのだから、都市を大きな建物が集まっているものなどと捉えるべきではない。人々が集まっていることにより人的資本(知識、文化、ミーム)が効率的に利用されていることに都市の本質があると考えるべきである。つまり情報がスムーズに流れているだけではなく、それが効率的に使われ、新たな情報や知識、人的資本を生み出しているのが都市なのだ。
情報や知識の特徴としてコピーしても減らないことがあげられる*1。では、情報が効率よく利用されるにはどうしたら良いか。情報の拡散・伝播に注目すべきだろう。情報の伝播というと、ネットやマスコミを思い浮かべがちだが、ノウハウのようなものは人と人が直接顔を合わせることでしか伝えられない場合も多い。ということは、多数の人間に情報が様々な経路で伝わる都市は情報を生かすのに極めて有利だ。また、知識と知識がぶつかると新しい知識が生まれ価値創造につながることがある。この点でも多数の人間が関わる都市は有利だ。ノウハウの伝播に関しては人間の流動性が必要である*2
都市の生産性の高さの理由の一つはここにある。
なお、解雇規制に関しては、mojixさんが以前に言及されている。

*1:劣化コピーはあり得るけれど

*2:機密保持などの絡むがここでは省略。そういう意味でも雇用に関する規制は極力少ない方が良い