資源に恵まれた国あるいは奪ってきた国が発展するとは限らない

スペインは新大陸から貴金属を奪って来たがその後凋落した。産油国も必ずしも発展しているとは言えない。「征服と文化の世界史」によれば、アフリカでも資源があるからといって順調に発展しているわけではないようだ。
この話から、経済発展には人的資本による付加価値の創出がいかに大切かがわかる。経済発展に伴い、第一次産業から、二次、三次と比重が移って来たが、これはそのまま人的資本による付加価値の重要性を示していると考えてよいのだろうか。ならば、我々がやるべきことはあらゆることで付加価値を増大していくことだろう。第一次産業でも同様の視点で考えられるはずだ。つまりコストを下げ、付加価値の高いものを作ることである。