歌舞伎と相撲

歌舞伎や相撲で、泥酔して喧嘩だの八百長、賭博、薬物汚染だのが問題になっているが、問題にすべきポイントが違う。

まず、歌舞伎がらみで。喧嘩は一方的被害者がいるなら問題だろうが、双方やり合ったなら格闘技と同じだろう。まあ、先に手を出した方が悪いという可能性はあるが。泥酔などは問題にならない。本人の人格の問題だ。自己管理できない人間と評価するだけでいいだろう。
相撲でも八百長はあまり問題にならないと思う。所詮、格闘エンターテイメントなのだ。プロレスとどこが違うのか。問題になるとすれば、八百長ではありませんと観客を騙したことだろう。しかし八百長があることなどみんな薄々わかっていたことだ。賭博と薬物に関しても、被害者のいないものを犯罪視する必要はない。

私が問題にしたいのは、伝統というだけで特別視することだ。歌舞伎や相撲をやっている人間を何か特別に素晴らしい人間のように捉える必要はないということである。当然、伝統を理由に税金を投入する必要もない。街頭パフォーマンスは警察に追い払われるのに、歌舞伎はなぜ税金が投入されるのか。プロレスはパフォーマンスとして筋書きのあるドラマをして*1観客を楽しませているが税金は投入されないのはなぜか。

本当に伝統があって素晴らしいものなら、税金など投入しなくても自発的に観客がお金を払って、それが続くようにするはずだ。つまり本当に素晴らしいものなら税金の投入など全く不要なのだ。教育や福祉にお金を出すのならまだ議論してもいい。だが、単なる伝統芸能や格闘パフォーマンスに税金を投入するのは全く無駄だ。

追記 蔵さんがクールにまとめてくれている。ありがとうございます。

*1:すべてがそうかどうかはわからないが、少なくとも観客を楽しませようとしているのは間違いない