中世とアナルコキャピタリズム

只今、「数量化革命」という本を読んでいるが、第2章に中世での権力の抑制の話が出てくる。中世の西欧では教会、貴族・王などが部分的な権力を持っていても、それぞれの権力は完全ではなかった。例えばプロテスタントを信仰する者がカソリックから逃げて来てかくまってもらう話が出てくる。裁判権もそれぞれが持っている状態であった。
なんだか、この部分だけはアナルコキャピタリズムの世界みたいではないか。もちろん、資本主義でもないし、私的所有権がどれくらい確立していたかという問題もあるけれど。