無神論の本の続き

自分で参考として取り上げた本を簡単に。

  • 神は妄想である

リチャード・ドーキンス
徹底的な宗教批判。創造論に進化論をぶつけるスタイル。宗教が引き起こす問題に付いて、宗教が絡むと口に出しにくい雰囲気があることを批判する。日本とアメリカで無神論の扱いが相当違うこともわかる*1

  • 解明される宗教

ダニエル・C・デネット
宗教を特別視せず冷静に研究対象にしようという割と穏当な本。

スーザン・ブラックモア
ミームという自己複製する情報について考察。宗教を最も成功したミームだとする。

個人的には、創造論を教えることを自由の範疇に含めてよいのかとか、リバタリアニズム絡みのテーマもあったり。

他にも、一神教同士がそれぞれ正当性を主張した場合、論理的にはどちらかが正しいあるいは両方とも間違っていることが考えられるが、当事者たちはどう考えるのだろうか。

不完全性定理で有名な、アリストテレス以来最高の論理数理学者と言われるクルト・ゲーデルは神の存在について考えていたらしい*2が、ゲーデルの中では神とはどんなものだったんだろう。

*1:これについてはトラックバックも頂いている。ありがとうございます

*2:ゲーデルの哲学 (講談社現代新書) 高橋 昌一郎著より