マイノリティの成功

政治的マイノリティで成功している集団は何が違うのだろう。以前に遺伝のことでユダヤ人を取り上げたが、今日は別の角度から考えてみたい。
金融・交易に携わるユダヤ人、客家(華僑)、印僑はビジネスで成功しているイメージがある。
これの一部は信頼と安心、情報の非対称性の面から説明できると思う。まず、政治的マイノリティは結束することが多い。すると、都市に住みながらも政治的マイノリティ内部はムラの論理で動いていることになる。ムラの論理で動いている集団の利点は騙される機会が少ないことだ。遠隔地への商品の輸送、送金などでも相手が裏切ることが少ないと考えられる。これはビジネス上の大きなメリットである。
また、政治的マイノリティは宗教・文化的背景から多数派がやりたがらない仕事をすることが多い。結果的に独占の利益を得ることになる。歴史的には金融で、これで成功している政治的マイノリティもいる。