社会貢献とは

社会貢献という言葉の使われ方に引っかかりを覚える。リベラルと同じで元と違った意味合いが被ってきているように思うのだ。
営利目的の行為は社会貢献ではないような捉え方をされているのではないか。私の杞憂なら良いが。

他者の財産権を侵害しない限り、営利目的でもビジネスを営んでいくことは立派な社会貢献である。むしろ、繁盛している方が
よく社会に貢献しているはずだ。例えば、あるスーパーが流行るのは価格・品揃えなどが他店に比べてよいからだろう。
これは立派な社会貢献である。ピンと来ない人は、品揃えが悪くて価格が高く、不潔で薄暗いスーパーしかない状態を想像してみよう*1
流行るスーパーを経営しているということは立派な社会貢献だとわかるはずだ。

このような間違った考えの根本には、「財産の裏には不正がある」という思い込みがある。もちろん、現在を含め今までの歴史の中にはそのようなケースもあるだろう。
しかし、リバタリアニズムが支持するのはあくまで「他者の財産権を侵害することなく」形成された財産である。
社会貢献したい人は、リバタリアニズムを支持し、何か付加価値を生み出すことで財産を形成しよう。それは立派な社会貢献なのだ。

*1:これは思考実験ではない。共産主義国で実際にあったことである。