独占について

帰結主義的なリバタリアンの結論とほぼ同一なのだが、自然権リバタリアン、ロスバードの議論を核に自分の意見をまとめておく。(ロスバードの見解については、越後和典氏の「競争と独占」に詳しい)
まず、技術革新による自然独占は何ら問題にならない。技術の恩恵をみんなが受けているわけだから。それでも高いと思えば誰もそれに手を出さないだけのことである。しかし、その利潤に目を付けた人間により必ずイノベーションが起こり、独占は崩れてしまう。次に、政府の規制がない状態で発生したカルテルなどは問題にならない。価格を高くつり上げれば新規参入が出現して独占が崩れるだけのことである。ロスバードが問題視するのは政府の規制のために発生した独占である。
以上の議論から独占禁止法が必要だという人はアナルコキャピタリストになる訳だ、国家を禁止するのだから。