リバタリアニズム

最近、リバタリアニズムに興味があり、手に入った本から読んでいる。リバタリアニズムとは簡単にまとめると「自由尊重主義」あるいは「自由至上主義」となるだろうか。しかし、リバタリアンの中も全員の考えが一致しているわけではない。それでも「自由」の定義はだいたい一致しているようだ。「何でもできること」というような能動的な定義ではなく、「他人から何か強制されない、侵害されないこと」という消極的な定義が好まれているようである。それは何でもできるということが他人への侵害つまり他人の自由の侵害にならないように、ということからである。
リバタリアニズムの基礎的な考え方としては、制限が少ないあるいは全くない方が結果的によいだろうという帰結主義的な立場、財産権を基礎に据える立場、契約から考えていく立場があるようだ。また、政府の存在をどのようにとらえるかで無政府資本主義、最小国家まで認める、最小国家の機能プラス最低限の福祉・公共事業を行う国家まで認めるの三つに分類できるようだ。*1
個人的には、帰結主義的な立場は経済学からの切り口、財産権の立場は経済と哲学からの切り口、契約から考える立場は法と哲学からの切り口のように感じる。

*1:この部分は森村進氏の「自由はどこまで可能か」を参考にした