価格ターゲティング

価格ターゲティングをご存知だろうか。差別価格といわれることもある。簡単にいえば相手によって売る価格をかえること。高く買ってくれる相手には高い値段を付ける方法である。一例として、カプチーノにココアパウダーを振っただけで50円も値段が違うこと。ココアパウダーの費用、人件費などを考えても元々のカプチーノとそんなに値段が違うはずがない。販売側からすると、気前よく支払う人を選別するための方法なのである。しかし、気前よく支払った場合、必ずしもぼられたとはいえない。アダム・スミスによれば、自発的な交換は双方に利益をもたらすからだ。
昔は、倍量になるのに値段が20円しか変わらない缶ジュースはお得だと思っていたが、差別価格を理解してからは必要ないときは大きいものを買わなくてよいと悟った。大きい缶ジュースが差別価格ではなく本当にお買い得になるのはどんなときだろう。それは一本を二人で分けるようなときだろう。
入門程度の経済学でも世の中面白いネタがたくさん転がっている。