業務用スーパーの経済学

業務用スーパーを近所で見つけた。一般の人間でも入店の制限はない*1。入店前は次のようなことを考えていた。一般のスーパーより商品の梱包単位が大きく、商品の包装が簡便で2-3割安いだろう。結果的にわかったのは次のようなことである。梱包単位は確かに大きめであるし(みりんが2L単位の容器で売られていたり、ということも含む)包装が簡便なものもある。しかし、一般の人間が手を出すような商品は、単位量当たりの値段はほかのスーパーと比べても数パーセント安いくらいで、逆に高いものもある。これはどのように考えたらよいのだろう。


1.スーパーの混乱作戦*2
買い物をする人は、一つ一つの商品すべてについてどの店が安いかという情報を持っているわけではない。また、少し高いものがあっても、ほかの店に足を運ぶくらいならまとめて買った方が楽かもしれない。このような理由から、近隣のスーパーと比較してすべての商品をお買い得にしなくても商売はできると考えられる。
2.錯覚
業務用だと安いだろうという思い込みを利用している。また、業務用はえてして梱包の単位が大きく、梱包の単位が違うと、いちいち計算しないとどちらが本当にお買い得かわからない。この錯覚を利用している。
3.価格が裁定された
以前は、一般用と業務用で価格差が大きかったのかもしれないが、競争的な市場の力で次第に価格差がなくなってきている。
4.業務には便利なものを扱っている可能性
値段が安いのではなくて、店舗などで使用する際便利なものを扱っているのかもしれない。店で使用するものについては、梱包単位の小さいものを買っても手間がかかるだけである。価格は特に安くなくても便利なものが好まれるはずだ。また、価格以外のところに目を向けると、確かに飲食店の裏側が見えるようなものが多数ある。*3


結論
一般の人間が業務用スーパーを利用しても一般のスーパーと同じ感覚で利用する限りあまり差はないだろう。

*1:問屋などでは一般の人お断り、というところはある

*2:これは必ずしも業務用スーパーと一般のスーパーの比較に限らない

*3:これは後でまとめる