焼き物の里

九州の伊万里(大川内山)と有田を訪ねた。一番の驚きは、古伊万里とは、有田で作られて伊万里港から輸出されたものであったこと。ただ、鍋島藩のあちこちで焼物が盛んであったようだから大部分は有田で製造された、ということだろう。知っている人には当たり前のことなんだろうが、誤解している人が多いということなのでここに記録。
一度で多くの窯元を訪ねたいという場合は、有田より大川内山のほうが窯元が密集していて楽である。藩の方針で元々有田にあった窯元をこちらに移して保護してきたらしい。秘窯と称しているだけあって焼き物を作っている隠れ里のような雰囲気である。窯元のお店の人はみんな丁寧かつしつこくなく感じがいい。
まず有田を訪ねたいという人でも車で移動してもさほど遠くなく、お勧め。
里と言えば、九州には杷木というところが柿の里と名乗っている。高速から見ると、柿がたくさん植わっていて、なるほどと感心する。また、峠の釜めし、日本初の駅弁で有名な「おぎのや」の近くの松井田妙義インターのあたりには、釜飯の里(全部漢字だったかどうかは忘れた)と看板がある。
また別にまとめる予定だが、一躍有名になった黒川温泉も隠れ里のような雰囲気。またその周辺にも小さい温泉が点在していて、一つ一つが温泉隠れ里のような雰囲気。