香港雑感

あちこち出かけるのが趣味、街が好きとなると香港は一度見ておかねばならない。そう決意して香港をぶらっと訪れてみた。

  • 竹の足場

香港は地盤がしっかりしている。しかも、中国返還前はあの狭い地域に沢山の人間が住んでいた。となると、必然的に建物は高層化するしかない。特に香港島は世界有数の金融センター、つまり高密度のビジネス街であることも手伝い、高い建物が乱立する。しかし、建物を建てるときの足場はどんなに建築物が高くても竹で足場を組むのだ。超高層ビルが竹の足場で覆われているのを見るとアジアを感じてしまう。

  • bamboo bear

パンダをキャラクターに採用したクッキーにbamboo bearとあった。くま系動物研究家の私としては買わざるを得ない。直訳すれば「竹熊」でパンダということだろうか。辞書にも載っていないが。
ちなみに「笹熊」とは日本語の方言で「アナグマ」のことである。

  • 九龍城と夜景

返還前に解体されてしまったけれど、かつての九龍城と似たような外観のマンションはまだあちこちに残っている。香港と言えば、道路に突き出した鮮やかなネオンが有名だけれど、少し上を見れば九龍城かと思うような古い建物だったりする。ちなみに、今は使われていない香港空港は着陸時、飛行機がビルの間を降りていくので有名だった。そのため、香港のネオンサインには点滅するものは使われていないとのことである。逆に日本では、航空機に注意を促すため、高層ビルには点滅する赤いランプがつけられている。香港の夜景と言うと、このネオンの夜景とビクトリアピークから見る街全体の夜景二つが有名だろう。