地名の話の続き

さて、地名の話に戻る。最大の関心事はどうして人を化かす(と言われる)動物の名前がついているのか、ということである。麻布十番のあたりは、暗闇坂などもあるから、地名がついた当時は相当に不気味なところだったのではないかと思う。
もうひとつ、民話に登場する回数が多い動物は、タヌキとキツネだと聞いたことがある。野生動物の中でもなじみが深かった証であろう。地名に名前がつきやすい理由の一つかもしれない。