開放性

心理学的な特質が人間の行動にどのように現れるか考えていて、開放性のことをまとめてみる気になった。
食べ物の好き嫌いが激しい人、中でも試してみようともせず拒絶する人を見ていると、開放性が少ないと人生の選択肢が狭くなるんだと思った。食べ物はあくまで一例で、人間関係や新しいものならなんでも「試してみようとする」人と「最初から拒絶するあるいは決めてかかる」人では、人生の選択肢が違ってくるように思う。
話を大きくすれば、都市型の思考とムラ型の思考でもある。以前から繰り返し書いているように、都市は開放的でベースに信頼があり、市場の倫理で動いている。ムラは閉鎖的で疑り深く、安心を求め、統治型の倫理で動いている。
リドレーの「繁栄」の結論の一つは交換が人間を豊かにしたというものだが、交換は市場の倫理をベースにしていることを忘れてはならないだろう。