豊かな社会と学歴と

最近の蔵さんのエントリで、学歴と家庭環境に関するものが二つあった(ここここ)。要するに社会が貧しいと家庭環境の差が大きく出るが、ある程度*1社会が豊かになると子供自身の能力の差が大きく現れるということだろう。
この事実をどう捉えるか。社会が豊かになると格差が大きくなると捉えるか。ならば格差をなくすために豊かな社会をつぶせという人はいるだろうか。私自身は、格差が開いても豊かな社会がいいと考える。格差が大きいと言っても、豊かな社会の方が所得の少ない人の生活も底上げされている。何より豊かな社会の方が各人が自分の好きな人生を追求できると考えるからだ。社会全体が貧しいと例えば絵を描いて生活していくなんてことは考えられないだろう。ニートが問題になったことがあるが、豊かな社会だからこそニートが問題になるわけで、貧しい社会ならニート問題はそもそも存在しないだろう。

*1:定量的でなくて申し訳ない