同一労働・同一賃金

同一労働・同一賃金というスローガンは無意味である。各人の人的資本に違いがあることやその時々の労働需要により賃金が変動するからである。だが様々な条件が似ているという前提をつければ、政府の介入などなくとも賃金はあるレンジに収斂してくるだろう。市場には裁定機能があるからだ。
逆説的だが、同一労働・同一賃金を実現したいと望む人には、政府の介入より市場を妨害しない政策を薦めておくことにしよう。