価格統制は害をもたらす

トマス・ソーウェルの「入門経済学」で価格統制が失敗する様子がわかりやすく解説されている。歴史にも詳しいソーウェルは、大地震の後のロサンゼルスで住宅の数が激減したにもかかわらず価格が上昇するおかげで住宅が不足しなかったこと、ガソリンの価格統制でガソリンの消費がほとんど変わらないのにスタンドに長い列ができたことなどをとりあげ、価格統制の害を強調する。価格統制は政治としては成功するが、貧しい人をより貧しくする政策なのだ。
「入門経済学」には難しいことは書かれていないが、少なくとも政治に携わる人間はこれくらい知っておくべきであろう。