続・チケットショップ

また新宿のチケットショップの辺りを歩く機会があった。年末のためかどこもにぎやかであるが、店によりにぎやかさは違う。やはり客から見て売買が有利な店は行列が長くなり、それがシグナルとなって更に行列が伸びる。客の中にはならびの店の価格を比較してここがいいと話す人もいる。また、在庫や流通量からショップ側も一日単位で価格を変更しているようだ。
このマーケットを見ても現実の市場が完全競争ではないのは明らかであるが、不完全ながらも裁定機能が働き、情報が伝達されているのがよくわかる。
「オークション 理論とデザイン」に著者のミルグロムがマクミラン*1と日本の魚市場を見て感心する話が出てくるが、似たような気分。

*1:名著「市場を創る」の著者