心を込めるって

知人Xが飲食店を開店することになり、みんなが色々応援していたのだが、別の知人YとZのコメントが面白かった。

Y「心を込めた料理を提供すれば大丈夫」
Z「ニーズに応えないと。ビジネス街のランチを狙うのだから素早く提供するのもサービス」
Y「そんな心のこもっていないものでは成功しない」

まあ、客にぞんざいな態度を取ってよいとは思わないが、単に心を込めるというだけでは自己満足であり、相手のニーズに応えていくことこそ本当に心を込めることだろう。具体的に何分以内に提供するとか、女性が多いならカロリーを明記・制限したメニューを考案するとか色々あると思う。

とかく、「大事なのは数字ではなく心」などと言われるが、数字を使う方が本質をつかめたり改善が具体的になるなど、結果的にはるかに心がこもっていることが多い気がする。込めた心は空っぽでした、なんてことにならないといいが。