人間の空間認識と立地と

参考文献 コリン・エラード著 イマココより

人間の空間認識は、距離や角度が正確ではなく、大雑把な位置関係やランドマークが重視されている。ちょうど風船の上に描かれた地図のように角度も変われば距離も伸び縮みするのである。また、水平・垂直を重視する傾向がある。例えば斜めに入る道でも右に曲がって、つまり90度の位置関係のように記憶されている。学術的な用語で言えば位相幾何学のようである。
人間が選びやすいルートは必ずしも最短ルートとは限らない。曲がる回数の少ない道を選びがちである。このようにして人の通りやすいルートが決まり、流行りやすい立地が決まっていく。

立地の善し悪しというのは、ランドマークになる場所と距離、ランドマークからの道筋が単純なことになるのか。