金融危機にあたって

最近刊行された新版のハイエク全集を読み進めている。第1、2巻は景気循環をテーマとしたものである。ハイエクの結論の一つは景気循環に介入するとかえって波が大きくなり、後に来る不況が大きく、深くなるというものである。ハイエクの考えは現代の主流派経済学とはかなり異なる。また、清算主義としてかなり評判が悪い。しかしこの金融危機をみていて、介入の後の波が深く長くなる、というのは真実かもしれないと思うのであった。(経済学が専門ではないので自信はないですが)