自由のためのメカニズム

デイヴィド・フリードマン
リバタリアニズムの中でも、帰結主義的なアナルコキャピタリズムを唱えるデイヴィド・フリードマン。経済学的に政府がない方がみんなハッピーなるという考え方である。
気になった部分をまとめる。

人間がものを手に入れる方法は実力(強制)・愛情・交換(交易)しかない。実力は問題外であり、愛情は届く範囲が狭い。従って交換のメカニズムを生かしていく必要がある。

私が読み誤っていなければ、蔵氏は「無政府社会と法の進化」で愛情を核内で働く「強い力」、交換を「重力」に例えている。うまい表現方法だと思う。リバタリアニズムを肯定的にとらえようが否定しようが、交換をスムーズにするのが社会全体の幸福を増すことは間違いない。従って市場を否定することは完全な筋違いであると言える。