貧困のサイクル

貧困のサイクルという言葉がある。貧しい環境では十分な教育を受けることができず、これが原因で成人してからも収入面でも不利となる。するとこの人の子供も同じ理由で将来が不利になるであろう、という考え方だ。しかし、上記した「人間は空白の石盤ではなく、遺伝的な要素が大きな影響力を持つ」という説が正しいとすると、単に教育環境だけを平等にするような政策(貧しい家庭に教育費用の補助をする)だけではうまく行かない可能性がある。遺伝的な要素(頭の回転だとか犯罪を犯しやすい人間性だとか)が原因でそのような環境(貧しい環境と考えてもよい)にいる場合、補助があったからといってみんなが幸せになれるかどうかはわからない*1
このために福祉政策というものがあるという理解でいいのだろうか。リバタリアニズムではこの部分をどのように考えているのか興味があり、現在本を集めている。

*1:成績がいいとか出世した、お金持ちになったというのだけが幸せではないのは事実。ここでは経済学の幸せをとりあえずお金で測定してみましょうという考え方を採用する