そもそも株式会社とは

岩田規久男 著
株式会社の株主、経営者、従業員の関係について論じている。岩田先生の本で最近書かれたものはどれも読みやすく、説得力がある。
すでにbewaadさんからいくつか疑問点が提示されている。私も一つ気になる点があるので、bewaadさんにトラックバックして誰かの意見を伺ってみたい。

同書のp56から続く一連の話で、岩田先生は1980年代のアメリカは生産性が大きく上昇したとまとめている。しかし、クルーグマン教授の経済入門では70年代よりはややいいものの、80年代も生産性の成長はたいしたことがないとまとめている。これはどっちが正しいのだろう。株式会社とは何かという話とはあまり関係ないとは思うが、気になる。
日本でも構造改革イコール景気回復という認識が一般的だったけれど、個人的には景気回復には金融政策で、というのが正しいと思っているので。(岩田先生の本を読んだせいか)
生産性についても基本的な部分の認識を正しくしておきたいと思っている。