郵政民営化に関する断片的な考え

最近アップしたテキストは、書評と自分の意見が入り交じったものになっています。わかりにくいと思ったので気になることを別にまとめていきます。

  • 民営化は必須か

規制緩和の流れからすると、郵政もいずれは民営化する方がよいだろうとは思う。しかし、どのような規制を残すべきか、という問題についての答えが専門家から提示されていない。例えば経済効率からすると、日本の隅々にまで郵便局を配置することはできないだろう。どこで線を引くべきか、経済効率だけで考えていいのか。

  • お金の流れは

郵便局で集まったお金の使い道が問題なのだと言う。しかし、企業の手元には投資のためのお金はあるものの、投資したい先がない状態では、郵便局から民間にお金を流したところで民間の資金需要はあるまい。また、安全な運用が必要とされるからには、リスクの高いところにはお金を貸し出せまい。ということは、結局、国際や財投債にお金が流れるのであろう。ならば、ここから先のお金の使い道を変えないことには何も変わらないのではないかと思う。