差別の効用

リバタリアニズムの世界では差別を肯定する。個人の考えを大切にするということは必然的に差別を肯定することに向かうのだ。
例えば、禁煙の問題。私的空間である店内を禁煙にしようが、喫煙可にしようが、分煙にしようがそれは店主の自由である。しかし、それを客を差別していると捉える人はいないであろう。店主は自分の店の雰囲気、客層、収益などを考えて禁煙にするか決めているはずである。同様に、特定の人種を断る店も同じ理屈から肯定されるはずである。経営が成り立たないと思う人はそのような看板を出さなければ良いのだ。リバタリアニズムの世界では、そのような看板を出した店はニッチとして生き残るのだろう。
これは利用者の側にもメリットがある。自分のスタイルに合う店を選ぶことができるのだ。