技術の習得について

技術の上手下手の評価は難しい。評価できるのは、自分より少し上までである。自分より下の程度の人間の評価は比較的簡単だが、自分より遥かに上の人間同士を比較しても「同じように」見えるというのが正直なところではないか。たとえその二人の隔たりがとても大きいものだったとしても。
技術の習得は、「守・破・離」だと言われる。これについては、以下のページを参考に
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/sojun/D5_25.htm#25
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/sojun/D5_27.htm#27
現代においては、「徹底的に真似していく」というスタイルを受け入れにくいのは事実だと思っている。ある程度の説明は必要だと。*1
でも振り返ったときに、あの時言われたことはこれだったのか、というブレイクスルーがあるくらいにならないと、「破」は無理だと思う。それまでは、真似をして、時には説明を聞いて、ひたすら基本をやらないと。
浮遊者は、一流の技術というものを持っていないので、「破・離」の段階に至り、一人で技術を高めていくということが実感できない。多分、自然にその段階に至るのであろうが、一つのポイントは、基本のよさがわかる段階だと思っている。浮遊者の好きな言葉で言えば原理原則に到達した、ということかな。エッセンスが身に付き、それが自在に応用できるに至ってようやく、「破」を検討できるのではないかと。

*1:多分説明をいちいち聞くスタイルの方が進歩は遅いのだろう、特に伝統的な技術体系は